2023/12/04 10:09

クーネをご利用いただいているお客様からこういったご感想を頂きます。

『…CUNAEって、本当にカフェインレスですか?』
『こんなに味が濃いデカフェ初めて…!』

本当にありがとうございます!
デカフェを作っていて、ここまで嬉しい感想はないほど、ありがたいお言葉を頂く日々を過ごしています。

私たちがデカフェブランドを始めるにあたって、とにかく『味わい』を重要視してきました。
多くのメーカー様の試飲を進めていく中で、美味しいデカフェのある一つの『共通項』がありました。
それが”カフェイン除去の製法にコーヒー本来の味わいが大きく左右される”ということでした。



多くの方が”カフェインレス=味が薄い”とイメージされると思いますが、それはカフェイン除去製法に由来します。多くの市販のカフェインレスの多くは「ウォータープロセス」製法によるカフェイン除去を行なった生豆を使用しています。スイスウォーター式、マウンテンウォーター式の2種類がございますが、いずれも溶剤等は使用せず、水を使用した環境配慮型かつ生産数も見込める為、多くの製品で採用されています。


ただ、このウォータープロセス製法にはデメリットがあり、それは『生豆に含まれる糖分が流れ出てしまい、多少風味が損なわれてしまうこと』にあります。


クーネブランドのコンセプト『Healthy&Tastegood』にあるように、私たちは『美味しさ』を重要視しています。
その為、クーネはウォータープロセス製法ではなく、『液体二酸化炭素抽出法』によるカフェイン除去のものを使用しています。



『液体二酸化炭素抽出法』とは、ドイツ・ブレーメンにあるCR3社による世界で唯一のカフェイン除去を指します。
特徴は溶媒に液体化した二酸化炭素と水を使用し、化学薬品は一切使用しないことはもちろん、超臨界二酸化炭素抽出法(温度:約80℃、圧力:約250気圧)に比べ、コーヒー生豆にも無理な負担をかけず、優しい条件(温度:約25℃、圧力:約65気圧)でカフェインを抽出し、カフェイン残留率を0.1%以下まで仕上げます。
低温・低圧で、2日から3日かけてゆっくり抽出していくので豆へのダメージが少なく、カフェイン以外の成分が抜けにくい製法の為、他製法よりも豆本来の香りや風味が残ることが一番の特徴になります。
実際に、コーヒーの美味しさの指標となる、クロロゲン酸(ポリフェノール)と脂質においても他のカフェイン除去方法より、減少が少ないことからもコーヒー本来の美味しさにつながっています。ただ、工場数も現在一社のみで、他製法に比べ、市場に出回ることは少ない状況で、コスト高なのも確かです。



カフェインレスを楽しむ上で、”カフェイン除去の製法がどのように行われているか”を注目して選んでみる。
それもまたコーヒーの楽しむための一つの方法なのかもしれません。
液体二酸化炭素抽出のカフェインレスは市場流通はまだ少ないため、味比べはまずクーネから味わってみてはいかがでしょうか?